最近はポイントや電子マネーが普及し、徐々に流通しなくなると言われている現金(通貨)。
その中でも1番価値の高い「1万円札」の原価、原価率はどうなっているのでしょうか?調査してみました!
1万円札の原価率
この世でいちばん原価率が低いものの一つが「お金」、つまり通貨だと考えられます。
中でも紙幣は紙に印刷や特殊な加工をほどこしただけで、1万円、5千円という価値が世界中で認められます。
為替レートによって国際的な価値は多少増減しますが、紙切れに印刷しただけのものがそんな価値を持つなんて、よ~く考えてみると不思議な存在に思えてきませんか?
現在発行されている紙幣は、独立行政法人国立印刷局が印刷をして日本銀行に納入されています。
紙幣の原価は、正式には公表されていませんが1枚15円~20円程度です。
印刷局から日本銀行への売り渡し価格でいうと、1万円札が約22円、五千円札が約21円、千円札が約15円とされています。
ポイント
印刷局から日本銀行への売り渡し価格
・1万円札・・・約22円
・5千円札・・・約21円
・千円札・・・約15円
この原価の差は、印刷の複雑さなどから生まれます。
1万円札にいちばん手間をかけている訳ですが、それでも1枚約22円なので原価率は0.22%と超低く、タダ同然といっても過言ではないです。
1万円札の原材料
原材料には凝っていて、紙幣としては世界一の素材ともいわれています。
楮(こうぞ)や三椏(みつまた)など高級和紙の素材が使用されていますが、偽造防止のために配合などの詳細は非公表です。
この原材料に「透かし(すき入れ)」などの偽造防止の加工が施されます。
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かつては1枚の原紙(印刷前の用紙)から16枚の紙幣を作っていましたが、紙幣を小さめにして20枚作るようになっています。
製造枚数を増やしたことで用紙代は約25%コストダウンしています。
ちなみに貨幣は、紙幣よりずっと原価率が高くなります。
もっとも原価率が高いのは1円硬貨ではないかと見られます。
10万円金貨、5万円金貨などの金貨は、額面より金地金が大幅に少なく、10万円金貨で2~3万円分の金地金しか使用されていないとの事です。
結論
1万円札の原価は22円、原価率は0.22%!
日本銀行ウハウハ!