土の中をひたすらエサを探して掘りすすみ、一生のうちほとんどを土の中で過ごすモグラ。
畑が多い田舎ではたまに見かけますが、都会ではほとんどお目にかかることはありません。
若い世代の人は「モグラ」と言っても、ポケットモンスターのディグダやモグリューなどのモグラポケモンや、ゲームセンターのモグラたたきのイメージしかないかもしれません。
そんなモグラはひと昔前「太陽の光を浴びると死んでしまう」などと言われていましたが、実際はどうなのでしょうか?
モグラの特徴
モグラはトガリネズミ目モグラ科に属する哺乳類の総称です。
ずんぐりとした茶色の体に、長めの鼻とショベルカーのような爪のついた大きな前足が特徴的です。
長く土の中で生活しているので目は退化していて、主に聴覚や嗅覚に頼っています。
食事は主にミミズなど土中の虫です。
モグラはとても大食いで、1日に自分の体重と同じくらいのエサを必要とし、半日空腹だと餓死してしまうほどだと言われています。
さて、ここで本題の「太陽の光を浴びると死んでしまう」という事について触れていきます。
先述の通り、モグラは普段土の中で生活しているので、日差しの下に出てくることはあまりありませんが、「外では生きられない、太陽の光で死ぬ」というわけではありません。
モグラが太陽に当たると死んでしまうと言われるのは、イメージからくる迷信です。
目が退化し、ほとんどが土の中にいるので、外に出たら何か命に係わる重大な事でもあるのかな?などとイメージしちゃいますよね?
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モグラは意外と巣を飛び出して移動したり、水の中を泳ぐこともできるのです。
土中のトンネルを模したガラス管にモグラを入れ、直射日光の当たる場所に置いておいても異変は起こらなかったという実験結果もあります。
太陽に当たると死ぬ訳ではないのです。
ただ、地表で死んでいるモグラを見たことがある人は意外に多いです。
それが「太陽に当たると死ぬ」というイメージを増長させているのですが、実際の死因は直射日光ではなく、
雨が降って土の中のトンネルに水が入り、溺れてしまった。
縄張り争いや喧嘩などでトンネルを追い出され、エサを捕れずに厳死した。
体の構造のせいで地表を素早く移動できるようになっていないので、犬や猫などに襲われた。
など様々な理由が考えられます。
結論
モグラは太陽の光を浴びても死なない