(アイキャッチ画像は極東建設株式会社様HPより引用)
海をまたぐ大きな橋や、立派な防波堤を見ると、どうやって海中に土台を築いてしっかり固定しているのか気になる事があります。
調べてみると、今までは潜水士が様々な機械を使い手作業で行なっていたとの事ですが、最近は水の中で動くショベルカーが使われていたのです。
水の中で動くショベルカー…めちゃくちゃ気になりましたので調べてみました!
水中のショベルカー
水中で活躍するショベルカーは「水中バックホウ」と呼ばれています。
見た目は普通のショベルカーに似ていますが、操作をするためには潜水士とショベルカー操縦両方の資格が必要になります。
水中でも陸上と変わらない動きができますので、作業効率が大幅に向上しました。
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水中バッグホウは陸上のショベルカーとはやや構造が異なります。
電源は船上の発電機からケーブルを通じて取り、水中モーターで動かしています。
ショベルの部分は水の抵抗を減らすように網状になっています。(側溝の鉄の蓋みたい)
作業するとショベルが掻き上げた泥や石が水中に舞い、視界が悪くなりますが、海中の濁りを取るための巨大なプロペラも備わっています。
以下は水中バックホウの細かい特徴です。(極東建設株式会社HPより引用)
水中バックホウとは陸上の多くの整地・掘削作業に用いるバックホウをベースマシンとして、水中環境で稼動出来るように改造した機械です。水中バックホウは様々な所で紹介されていますが、当社は自社で開発、改造から、施工までを一貫して行っております。それに併せて多数の水中用アタッチメントも開発し、様々な作業に対応できる体制を整えています。
陸上機と水中バックホウとの一番の大きな違いは、ディーゼルエンジンの代わりに水中モーター(AC440V)で動力源となる油圧ポンプを動かし、水中で動く事を可能にした事です。(その他の機械構造も水中で使用できる耐圧構造等に改造しています。)
水中バックホウの操縦はダイバーが直接水中で行い、電源の「入・切」やケーブルの繰り出し巻取りなどは船上(陸上)に配置した支援員が行います。
現在、水中バックホウの機械耐水深は、-50mまで施工可能で、ダイバーの目視確認により陸上バックホウと同等の精度で施工を行う事が出来ます。
水中での作業効率が良くなった分、水中バックホウの開発にはコストがかかっているので水中バッグホウの値段は約1億円(会社により異なる)となかなかの値段です。(陸上ショベルカーは約1500万円)
非常に高価ですが、それでも大幅に人件費を削減できるので全国の水中基礎工事に利用されています。
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結論
水中で使われるショベルカーは存在した。