日本で身近な魚類のペットといえば金魚が挙げられるかと思います。
金魚といっても、大きさ・色・形など様々な種類が販売されていますよね。
お祭りの金魚すくいで見かける金魚の大きさは大体4cmですし、逆に30cmを超えるBIGサイズな金魚も存在します。
目玉が飛び出た金魚、体がまん丸な金魚、頭にコブがある金魚など、形にもバリエーションがあります。
では、そもそも金魚とは何の魚なのでしょうか?
海や川など自然に存在するのでしょうか?
今回は金魚の生態について深掘りしていきます。
金魚の起源はフナ?
実は金魚のルーツは、川などに生息している「フナ」という淡水魚だといわれています。
約1,700年前の中国で、野生のフナから突然変異で生まれたオレンジ色の「ヒブナ」が発見されました。
このヒブナが金魚の起源であり、人為的に改良を重ねて誕生したのが金魚の原点といえる品種の「ワキン(和金)」です。
室町時代、中国から日本に初めて来た金魚はこの和金であり、中国では「金魚」と呼ばれていたものの、江戸時代に次々と日本へ入ってきた他の金魚と区別するため、「和金」と名付けられました。
金魚の種類は100種類以上!?
これまで多くの品種改良が行われ、様々な品種が作出されている金魚ですが、金魚の種類は100種類を超えるといわれています。
その中で、日本では約30品種が飼育されており、体型や色、ヒレの形等で特徴づけられています。
金魚の中で、一番ポピュラーな和金は最もフナに近い形態をしており、平たく細長い流線型の体で泳ぐスピードも早い金魚です。
丈夫で飼いやすい品種で、長生きすることも多く、寿命は10年を超えることもあります。
中には45年生きた記録もあるそうです。
隠れコラム「どうしよう、うちの和金、すでに3年生きてる・・・あと42年」
また、30cmを超えるほど大きく成長することが多いのも和金で、BIGサイズになればガラス水槽での飼育は難しく、屋外の池などが推奨されています。
46cm・1.8㎏の金魚が実在した!
2021年7月、米ミネソタ州ミネアポリス郊外のバーンズビル市の池や湖で、体長が46cm、重さが1.8㎏の巨大金魚が発見されました。
この巨大金魚は違法に放流された金魚が巨大化したものでした。
CNN.co.jp : 巨大化した金魚の群れが湖に、体長38センチの個体も 米ミネソタ州 - (1/2)
池や湖に金魚や鯉を放流すると、巨大化してしまい、それが原因で在来種を減らし、生態系を壊してしまう原因になる可能性もあります。
日本でも同じことが言えますね。
元々はフナの仲間であっても、人の手で改良され誕生した魚で自然のフナとは別の生き物になります。
結論
金魚は元々フナだった!
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