毎週日曜日の昼過ぎ、テレビでの競馬中継を楽しみにしている競馬ファンの方は多いかと思います。
テレビの競馬中継の醍醐味は名実況もさることながら、心を躍らせてくれるようにターフを駆け抜ける高らかな馬の足音にあります。
しかし、この足音はなんと合成音なのです。
一体どういう事なのでしょうか?
競馬場は雑音だらけ
実際に競馬場に行かれた方はご存知だと思いますが、レースが始まるとかなりうるさいです。
地鳴りのような馬の足音は聞き取れますが、それ以上に人間の叫び声がうるさいのです。
実際に馬が走っている音をマイクで拾おうとすると、客のヤジや騎手の声など余計な雑音もまぎれ込んでしまうのでそのまま放送する訳にはいきません。
ただ、無音で競馬を中継しても視聴者は盛り上がりませんので、テレビの視聴者が競馬場にいるような臨場感を味わえるよう、あえて別に馬の走る音だけを収録してつけ足しているのです。
バラエティ番組でそんなに面白くないトークやギャグに対し、笑い声や拍手がつけ足されますが、それと同じです。
また、スタート時にゲートが開く音も作られた効果音です。
過去に競馬中継で、ゲートの開く音が実際に開くよりも先に流れてしまったことがありました。
その時は「放送事故か?」
と問い合わせが殺到したらしいです。
隠れコラム「口パクで歌うアイドルも似たような事あったよ。口と声がクッソずれてた」
ゲートの効果音は競馬場ごとに使い分けられているようなので、各開催の中継を聞き比べてみたり、実際に競馬場に行ってテレビの音と比較してみて下さいね。
結論
競馬中継では臨場感を出す為、テレビ局は努力していた。