お金をかけず、健康維持のためにできる手軽な運動と言えばランニングですよね。
メタボリックシンドロームの解消や体力づくりなど、人によって目的は様々です。
朝に走る方も多いですが、実は早朝のランニングには危険がいっぱいなのです。一体どういう事なのでしょうか?
人間の体は起床直後の運動には不向き
目が覚めた直後のランニングには危険がいっぱいです。
人間の体は目が覚めてすぐに体全体が動かせるようになる訳ではないのです。
隠れコラム「朝起きていきなりエッチは危険だったのね・・・」
人間が活動する上で欠かせないものが自律神経系ですが、これが正常でないと内臓や血管を適切に動作させることができません。
自律神経系は交換神経系と副交感神経系の2つで構成され、眠っている時と起きている時で切り替わる仕組みになっています。
眠っているときは副交感神経が働く休息モードになり、起きて活動するときは交感神経系が働く緊張モードになります。
ですが、交感神経と副交感神経はスイッチの切り替えのように瞬時に変わるわけではありません。
例えば起きてからボーっとし、顔を洗い、歯を磨いて服を着替えているうちに徐々に緊張モードが働き始めるといった感じです。
身体はいきなりアクセル全開では走れません。
起床後1時間はできることなら運動を控え、なるべく午前中いっぱいは運動しない方が良いです。
心筋梗塞などの危険性を伴う早朝ランニング
交感神経が働き体が完全に目覚めるまでには時間がかかります。
その間、頭は起きていても体はまだ眠っている状態です。
交換神経系がまだ十分に機能せず、身体機能としては非常に不安定な状況です。
さらに人間は睡眠中にコップ一杯の汗をかくのですが、起きたばかりの時は水分補給をしていないので血液の濃度も高くなっています。
そんな状態でランニングをすれば、血圧が上がり、心臓にかかる負担も大きくなります。
午前中の時間帯は心筋梗塞や脳卒中などを起こす人が多いと言われています。ゴルフ場でプレイする人でも午前中第1ホールと第2ホールで心筋梗塞が発生する人が多いと言われています。
また起きてすぐの運動は温まっていない筋肉を無理に動かすことになるので、怪我もしやすいです。
特に、気温の低い冬の早朝は部屋と外気温の寒暖差で体への負担が増えるため、避けた方が良いです。
ここまで早朝ランニングの危険性について書いてきましたが、これとは反対に夜のランニングはストレス解消につながる、寝付きが良くなる、疲労回復になるといったメリットがあります。
その一方で体温を上げることで眠りが浅くなるなどのデメリットもありますが、早朝ランニングほどのリスクは無いです。
どうしても早朝ランニングしたい場合は?
ランニングを行うならば朝よりも夜の方がオススメですが、他に時間が取れないなどの理由でどうしても朝に走りたいという人もいると思います。
そんな場合はどうしたら良いでしょうか?
朝に走る場合、まず睡眠中に減った水分を補うため、走る前にコップ1杯から2杯の水を飲みましょう。
さらに起きてから1時間ほど経ってから走り始める方が良いと思われます。
実は朝走るメリットはゼロではありません。
起床直後は夕食から時間も経っており、体内のエネルギーが枯渇した状態になっています。
そこで運動を行えば効果率的に脂肪燃焼できるのでダイエット目的のランニングには適しています。
ただし危険性は変わらないので無理は禁物です。体の様子を見ながら取り組んで下さいね!
結論
朝起きてすぐのランニングは危険!
もし走りたいなら少し時間が経ってから、水分をしっかり取ってからにしましょう!