イギリスの首都、ロンドンの象徴とも言える「ビッグベン」。
多くの人は「ビッグベン」というと、あの巨大な時計台を思い浮かべるかと思います。
ですが本来は、時計台についている「鐘のみ」をビッグベンということをご存知ですか?
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時計台と鐘について
時計台はテムズ川のすぐそば、ウェストミンスター宮殿(現在は国会議事堂として使用されている)に隣接しており、今から161年前の1859年に建てられました。
時計台の高さは約96メートル、時計の文字盤は直径約7メートルで長針が約4メートルです。
鐘は高さが約2メートルで重さは13トン以上もあります。
大きく、また重たいこの鐘、実は運用前にひびが入り、別の鐘(現在のビッグベン)に取り換えられることになりました。
新しい鐘に鋳造されて運用されるようになりましたが、またひびが入ってしまいました。
ただ、ひびが入ったものの取り換えられることは無く、補強しながら運用が続けられています。
ビッグベンに入ったひびが影響し独特の音色を奏でているようです。
さて、この時計台の鐘はなぜ「ビッグベン」と呼ばれているのでしょうか?
ビッグベンの名前の由来
実はこのビッグベンという名前は当時の建設責任者だった国会議員ベンジャミン・ホールさんのニックネームなのです。
完成した鐘の名称を国会で議論していた時、その場にいた議員の一声で決まったといいます。
隠れコラム「ビッグベン…大便じゃないよ。」
以来、この鐘はビッグベンという名前で親しまれるようになり、やがて時計台そのものを指す名称として広まったのです。
ビッグベンが奏でるメロディは、日本の学校でもおなじみの「キーン・コーン・カーン・コーン」というチャイムのメロディです。
時計台が建っている場所にちなんで「ウェストミンスター・チャイム」と呼ばれています。
ウェストミンスター・チャイムは、ドイツ生まれの音楽家ヘンデルが作曲した「メサイア」のアリアに手が加えられたもの。
単純な音に聞こえるチャイムも、実は立派なクラシック音楽だったのです。
結論
ビッグベンは鐘のみを指し、
ビッグベンという名前は国家議員のニックネームが由来。