昔からみんなに愛されてきた高級魚であるフグですが、美味しいというイメージと合わせて毒を持っているイメージも強いと思います。
てっちり、てっさ等、鉄砲(当たると死ぬ)を連想させる料理名があるフグ、実は元々毒を持っていないってご存知でしたか?
エサから毒を生成
フグに強力な毒があることは大人から子供まで知っている事実ですが、実はフグの毒の成分であるテトロドトキシンはフグ自身が作り出しているものではありません。
ふぐの主な餌となる巻貝やヒトデに含まれる毒を体内に溜め続けたもので、魚の中でも泳ぎが上手ではないふぐが、自分の身を守るために毒を持つように進化をしたとされています。
そのため、産まれてから毒の無いエサを与え続けられた養殖のフグには毒がありません。
隠れコラム「釣ったフグをペットとして飼っていた時期があります」
長崎大学の養殖フグの研究論文によると、養殖フグ5,000匹を検査した結果、皮、筋肉、肝臓にも全く毒はなかったと発表されています。
ちなみに栃木県那珂川町では温泉でトラフグを養殖し、特産品の温泉トラフグとして販売しています。
元祖温泉トラフグ|栃木県那珂川町「株式会社夢創造」 (ganso-onsentorahugu.com)
もちろん毒はありません。
結論
フグが毒を持つかどうかはエサによる!