イルカと言えば子供から大人にまでとても人気がある海の動物です。
水族館でも大人気のイルカですが、水中で生活しているため、頭の穴で定期的に海面に出て呼吸しています。
これは野生のイルカでも同じですが、眠る時がとても気になりませんか?
寝ている間に水中深く潜ってしまったら呼吸できないし、陸地に上がって寝たら肉食動物に食べられるかもしれないですし…
そんな不安をよそに、イルカは画期的な方法で眠っているのですが、その方法が凄かったのです!
イルカは起きながら眠っている?
実はイルカは、起きながら、眠りながら泳ぎ続けているそうです。
イルカは、初めは陸にすんでいて後に水中生活に戻った哺乳類で、肺呼吸をしています。
水面に浮かんだ状態のときか、水底に潜ったわずかな時間に少し眠るだけといわれていました。
水中で眠り続ければ呼吸ができなくなり、やがて死んでしまいます。
ぷかぷか浮かびながら寝る事も、常に呼吸腔を海上に出しておかないといけないので難しいです。
動物は少しでも眠らないと活動ができません。
どのように眠っているのか?を突きとめるために研究者がイルカの泳いでいる姿を観察すると、片目をつぶっていることがありました。
そのときに脳波を調べてみると、目をつぶっているほうの脳だけが眠っていたのです。
ずっと泳ぎ続けているように見えますが、左右の脳を片方ずつ交互に眠らせているのです。
このような睡眠方法を「半球睡眠」と呼び、イルカ以外にもクジラや一部の鳥類がこの睡眠方法を行なっています。
イルカは右目を閉じて右半身と左脳を休ませる事と左目を閉じて左半身と右脳を休ませる事を約1分ずつ交互に行っています。
睡眠時間を確保するために1日合計約300回~400回は上記の様な睡眠方法をとっています。
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敵の警戒を怠らず、エサの発見もできて、更には呼吸も止まらないので海中の哺乳類には理にかなった呼吸法です。
結論
イルカは半球睡眠によって脳を左右交互に眠らせながら活動していた!