テレビドラマやアニメなど、電車の中でサラリーマンが「タヌキ寝入り」をしている描写をよく見かけます。
「タヌキ寝入り」とは寝たふりのことを言いますが、これはタヌキの習性から来た言葉です。
タヌキは銃声などに驚くと、いったん失神することがありますが、時間が経って危険が去ったと判断したら起きあがって逃げ出していきます。
最近では失神するのではなく、本能的に死んだふりをしているのではないかという説もありますが、いずれにせよ、そんな習性からこの言葉は生まれました。
このタヌキの習性は、外国でも同じはずですが、英語でも寝たふりを「タヌキ寝入り」と言うかというと、そうではありません。
一体どのように寝たふりをあらわすのでしょうか?
英語で寝たフリをあらわすとキツネ寝入り?
英語で寝たフリを表す言葉は「a fox's sleep」となります。
foxとはキツネのことなので、直訳すれば「キツネ寝入り」となります。
キツネがタヌキのように、銃の音で失神したという話は、あまり聞きません。
それなのに、なぜキツネなのかというと、キツネの狡猾な狩りの様子に理由があります。
キツネは知能が高く、カモやカラスなどの鳥を狙うとき、まずは寝たふりをして、カモが油断して近くまで来るのを待ちます。
そして、ころあいを見計らって起き上がり、襲いかかるのです。
カラスのような知能の高い鳥も、この手でやられてしまうとの事です。
キツネのそんな手口から、英語では寝たふりを「a fox's sleep」と呼ぶようになったとの事です。
タヌキ寝入りとキツネ寝入り、動物は違うのに意味がほぼ一緒なのが面白いですね。
キツネとタヌキの因果を感じます。
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結論
寝たフリを日本ではタヌキ寝入り、英語圏ではキツネ寝入りと呼ぶ!