遊園地の観覧車や展望台など高い場所から下の景色を見下ろすと、あまりの高さに足がすくんでしまう事があります。
高ければ高いほど恐怖感から動けなくなってしまう方は多いのではないでしょうか?
高いといえば、東京スカイツリー。
東京スカイツリーは634メートルと世界一高い電波塔ですが、地上350mの展望デッキや地上450mの展望回廊にはガラスの床がありますので足がすくむ人続出らしいです。
テレビの映像でも高い所からの景色をみて足がすくむこともありますが、なぜこのような現象が起こるのでしょうか?
ちなみに足がすくむとは?
恐怖や緊張のために足がこわばり自由に動かなくなること。goo辞書より引用
足がすくむ理由
私たちは日常的に目や耳からの情報にもとづいて、平衡感覚を保っています。
普段は地上を歩いているので、少し高いくらいなら慣れで平衡感覚は簡単に微調整できます。
ところが、いきなり何十、何百メートルも高いところにいくと、目からの刺激に対して平衡感覚の調整がうまくできなくなります。
平衡感覚がうまく調整できなくなるとどう歩いたらいいか?どう立っていたらいいか?がわからなくなって脳内が混乱してしまいます。
脳内が混乱し、途方に暮れてしまうと動けなくなり、足がすくむのです。
隠れコラム「富士急ハイランドも高い乗り物あるけど足がすくむというより腰が抜ける」
また、私たちは強い恐怖を感じると、一歩も動けなくなることがあります。
工事中の高層ビルなどに上がると、平衡感覚が混乱するだけでなく、落ちたら死んでしまうという恐怖感も加わり、足がテコでも動かなくなってしまいます。
賭博黙示録カイジという漫画にも高層ビルに掛けられた鉄骨を渡るというシーンがありますが、恐怖心で動けなくなったり、平衡感覚がおかしくなり落ちてしまう描写があります。
高所恐怖といわれる現象そのものです。
結論
高い所で足がすくむのは日常生活で慣れた平衡感覚が高所で大幅に狂い、混乱するから。