街を歩いていると必ず目にする自動販売機ですが、日本が世界有数の自動販売機大国だとご存知でしょうか?
飲み物だけにとどまらず、タバコ、ラーメン、おでんに雑誌などさまざまな種類の自動販売機が日本には数多く設置されています。
日本ほど自販機が生活に密着している国は世界広しといえど他にはありません。
では自動販売機はどのくらいの規模で設置され、売り上げはどのくらいなのでしょうか?
自動販売機の設置台数と売り上げ
日本の自動販売機の設置台数はアメリカに次いで第2位です。
日本では約500万台が設置されていて、対するアメリカは全土で約650万台ですが、国土の広さと人口を考えればその設置率の高さは一目瞭然です。
人口に対する自販機の設置割合はアメリカより上です。
しかも、自販機で販売する商品と関連サービスにおける総売上高は、アメリカを抜いて堂々の世界第1位なのです。
というのも、日本は一般的な飲料だけでなくアルコールやタバコも自販機で売っていますので売り上げにつながりやすいのです。
ちなみに飲み物の自動販売機の年間売り上げは約2兆円です。
カフェや喫茶店の年間総売り上げが約1.1兆円、タクシー業界の年間総売り上げが約1.4兆円ですのでいかに売り上げが高いか分かると思います。
コンビニが増え、ドリンクを自動販売機で買わなくなってきたとはいえこの数字は驚異的です。
治安の良さが自販機の普及に影響
自動販売機が屋外に数多く設置されている事は諸外国にとってはありえない事で、驚かれます。
これはいうまでもなく治安の差で、海外で日本と同じように道端に設置していたら海外では壊されて金も商品も奪われるのがあたりまえとの事です。
例えばアメリカの自動販売機設置台数は多いのですが、ほとんどが室内の設置台数になります。
隠れコラム「昔コンド〇ムの自販機ってあったよね?今もあるのかな?」
進化する自動販売機
自動販売機の進化は凄く、世界に誇れる技術が日本の自動販売機には搭載されています。
例えば1台の自販機で熱い飲み物と冷たい飲み物を売る「ホット&コールド」の機能、ごく当たり前に思える機能ですが日本独自の技術なのです。
冷却時に出る熱を再利用してあたたかい飲み物を加熱しています。
また、コンパクトな自販機の中にドリンクを詰める技術も凄く、30個のボタンが付いたサイズの自動販売機で最小サイズのドリンク300本がストック可能です。
災害時に役に立つ機能
自動販売機の進化はまだまだあります。
災害時に電気がストップした場合、普通なら自動販売機の電源もオフになり商品が買えなくなります。
ですがライフラインベンダーという機能が付いた自動販売機なら災害時にハンドルを回すことで発電し、飲み物を買う事が出来ます(災害時は無償提供)。
また、携帯電話を充電する機能がついた自動販売機やWi-Fi機能を持った自動販売機もあります。
地域の治安を守る為、防犯カメラ付きの自動販売機も登場しています。
今後もどのような進化を遂げるのか?とても楽しみです。
結論
日本は世界有数の自販機大国で、技術も世界に誇れるものだった!