野生動物は様々な子育てを行ないます。
生存競争の激しい野生動物の子育てですが、基本的には親が生まれた子に寄り添って子育てする事が多いです。
子供は他の肉食動物の絶好のエサとなるので、親が子供のそばにいて敵から守るのですが、シカはトンデモない方法で子育てを行うのです。
一体どんな方法で子育てを行うのでしょうか?調べてみました!
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鹿の子育て方法
鹿が他の捕食者から身を守る手段は「とにかく逃げる」事です。
筋肉質でほっそりした足をもつ鹿は、その脚力が頼みの綱で、捕食者に追いかけられると物凄いスピードで逃げます。
しかし、生まれて間もない子供が捕食者に追われてしまった場合はひとたまりもありません。
まだ早く走れないので、一緒に連れて逃げ回れば捕まってしまうのは目に見えています。
そこで、鹿が考え出したのは、奇想天外な子育て方法です。
母ジカは、ここなら大丈夫と思える物陰を見つけて出産すると、一緒に走れるようになるまで三日間ほどそこへ置き去りにしたままにするのです。
子ジカも本能的に隠れる術を心得ていて、そのあいだはそこにじっとしているそうです。
とはいえ、子供もお乳が必要なので母ジカは安全な時間を見計らい、日に数回ほど授乳にいきますがそれ以外は放置してまったく知らんぷりです。
敵が近づいても見て見ぬふりで、決して助けにはいかないそうです。
肉食動物に見つからないのか?
気になるのは捕食者の存在です。
肉食動物は嗅覚が優れていて、獲物を探すときは、目よりも鼻に頼るのが肉食動物の習性です。
子供を置き去りにするなんてわざわざ敵にごちそうをあげるものでは?と思われたかもしれません。
しかし違います。
母ジカは、産まれた子ジカの体をきれいになめ回し、それでほぼ完全に子ジカの匂いを消し去ります。
このため、子ジカが動かない限り、いくら嗅覚の鋭い肉食動物でも、なかなか見つけることはできないとの事です。
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結論
鹿の子育ては放置!