結婚といえば人生において重要なイベントだと思われる方は多くいらっしゃると思います。
お互いに愛が深まり、これからの永遠の愛を誓いあう結婚ですが、インドでは樹木と結婚する「木婚」が過去に存在しました。
木と結婚するなんて一体どういう事なのでしょうか?
木婚の由来
インド人もビックリ!と様々なメディアで使われるフレーズがありますが、木婚に関してはみんなビックリ!だと思います。
奇想天外な結婚スタイルをよく思いついたな!と感心するレベルですが、タイトルの通りかつてインドでは樹木と結婚する「木婚」が本当に行われていました。
歴史をたどれば家畜と結婚したり、ペットである犬や猫と結婚することもあったようですが、樹木という感情をもたないであろう植物と結婚するなんて文化はインド以外ありません。
本来、結婚というのは人間と人間がするものですがインドでは特殊な事情があったようです。
インドには、カースト制度(ヴァルナ)という「人々を、四つの階層に分ける制度」があります。
この階層は、最高位は、司祭(ブラーマン)、その次は王族・戦士(クシャトリア)、そして、商業などに従事する人々(ヴァイシャ)、さらに、以上の身分の人々に仕える人々(シュードラ)とされています。
「木婚」は、インド南部の地方の司祭(ブラーマン)の間での習慣だったようです。
彼らの間には、弟は兄よりも先に結婚してはいけないという掟があり、そのため、弟が結婚したいのに兄が結婚していない場合、兄が便宜的に樹木と結婚したことにして、弟の結婚が許可された、というわけです。
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ちなみに女性が樹木と結婚するパターンはありません。
この木婚、インド以外では見当らないユニークな結婚であり、現在は行われていません。
結論
木婚は弟の結婚を許可する為、兄が木と結婚する切ないものだった。