肉体疲労時の栄養補給、滋養強壮などをうたい、実に多くの種類が販売されている栄養ドリンク。
最近はエナジードリンクという種類の栄養ドリンクも登場し、コンビニでも気軽に手に入るようになりました。
その栄養ドリンクですが、飲んでもあまり効果はないというデータがあります。
一体どういう事でしょうか?
栄養ドリンクの効果はその場しのぎでしかない
特に日本のサラリーマン世代に愛されている栄養ドリンクですが、最近は女性用にカロリーをおさえたものや、子供用の栄養ドリンクまで登場しています。
さらには海外ではエナジードリンクがブームで日本にも飛び火しました。
隠れコラム「レッドブル美味しいよね!」
栄養ドリンクは薬事法上、第2類医薬品、第3類医薬品、医薬部外品に分けられますが、内容成分にはいくつか共通する特徴があります。
それは糖分とカフェインが含まれている事です。アルコールを含むものもあります。
実はこれらが元気になる、パワーがみなぎるなどの感覚に作用しているのです。
アルコールの摂取で体温が上昇、血管が拡張したところへ興奮物質カフェインが作用し、さらに糖分が血糖値を上げると言う仕組みです。
しかし、いずれも一時的なものに過ぎず、アルコール、カフェインの依存症や急激な血糖値の上昇はむしろ体にとって害になるかもしれません。
タウリンという成分もよく聞くと思います。
タウリンはタコ、イカ、牡蠣などの魚介類に多く含まれるアミノ酸の1種です。
心臓や肝臓の機能に効果があるといわれるタウリンにも、よく見られる1000㎎配合と言う言葉のマジックが使われています。
1000㎎、つまり1グラムですが、タコの足なら1本食べれば摂取できる量です。
エナジードリンクの恐怖
医薬品と医薬部外品に指定された栄養ドリンクは、1本を100ml以下とするように定められており、効果を表示することができます。
一方で清涼飲料水は、効果の記載はできませんが、内容量に制限がありません。
缶に入ったエナジードリンクがそれにあたります。
海外では非常に人気があり、陳列棚には様々なブランド製品が並んでいます。
サイズも日本の4倍近いものまで売られているとのことです。
エナジードリンクの100mlあたりの栄養成分表示を見ると、糖質が10g以上あります。
カフェインは30㎎から50㎎で、普通のコーヒーが一杯と同じか、それより少ない程度です。
つまりエナジードリンクの正体は、すごく甘いコーヒーにいくつかの成分を足したものに過ぎないのです。
またエナジードリンクは、炭酸飲料としての飲みやすさが求められるために、香料、甘味料、保存料などの添加物を多く使用し、健康への影響はさらに懸念されています。
アメリカ食品医薬品局はカフェイン中毒による心臓発作で死亡した14歳の少女について、エナジードリンクの過剰摂取が原因ではないかと言う調査を行っています。
また日本でも2015年九州地方で20代の男性が国内初のカフェイン中毒による死亡と診断されました。
長期にわたるエナジードリンクの大量摂取が原因とみられています。
疲れを取るにはどうすれば良いの?
人間はなるべく普段の食事から栄養を取ることが重要です。
その上で、病気などでどうしても食べられない時にのみ栄養ドリンクを飲んではいかがでしょうか?
人間の体は疲れたり、体調がすぐれなかったりすることがありますがそんな時は休むに限ります。
栄養ドリンクを飲んでも、その場しのぎで疲れの先送りに過ぎず、根本的な解決にはなりません。
疲れたら休めばいいが究極の答えだとわかっていても、どうしても無理をしなければならない時もあると思います。
そんな時は栄養ドリンクの錠剤バージョンがおすすめです。糖分や添加物の摂取を最小限に抑えることができます。
隠れコラム「錠剤の事を僕は仙豆と呼んでいますw」
ビタミンB群と鉄分が含まれていて、疲れに効果があります。
食事のバランスが偏っている時もあくまで補助として摂取がオススメです。
結論
疲れたら栄養ドリンクに頼らず休もう!休むのが無理なら錠剤を飲んで頑張ろう!