世界の海を股にかけるウミガメ。
魚の様にエラ呼吸が出来ないので息継ぎをしながら泳いでいるのですが、1度息を吸ったら約5ヶ月間も潜りっぱなしで活動できるウミガメがいたのです。
そのカメとは一体何というカメなのでしょうか?
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凄いカメの正体
5ヶ月もの間、海に潜り続けられるカメ、その名前は「オサガメ 長亀」といいます。
オサガメの特徴ですが、非常に大型で体長は2メートル、体重は900kgにもなります。
あの巨大なゾウガメですらせいぜい300kgなので、オサガメは大型のワニと並んでもっとも大きい爬虫類です。
その巨体で時速24kmの遊泳速度を保てるのでウミガメの中では一番早く泳げるカメです。
回遊範囲は熱帯から北極海付近までと非常に広いです。
スピードの速さや回遊範囲も凄いのですが、水面下1200メートルまで潜水できるというから驚きです。
深さだけならクジラやゾウアザラシといい勝負ですが、前述の通りオサガメは1回の潜水でなんと150日、約5ヶ月間も潜っていられるのです。
一般的にウミガメといえばアカウミガメやアオウミガメですが、こちらの亀たちは一呼吸で2時間程潜水することができます。
アカ、アオウミガメの2時間潜水に対しオサガメは5ヶ月潜水、つまり3600時間も潜りっぱなしで生きていけるのです。
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長時間潜水の秘密
何故そんなに長時間潜水できるのか?
その秘密は、エネルギー源を脂肪からグリコーゲンに切り換えて、あまり酸素を使わずに動き回れるようにしているからです。
体が大きいのも潜水に一役かっています。
動物のエネルギー消費量は、体が大きいほどエネルギーを無駄遣いしなくてすむようになっています。
さらに、大きい体は断熱効果も高いため、オサガメは北極付近の冷たい海の中でも平気で泳ぎ回ることができるというわけです。
速く泳ぐ事ができる身体であり、潜水に特化したオサガメは水族館での飼育が非常に難しく、名古屋港水族館で過去8年間の飼育記録が残っているのみとの事です。
結論
オサガメは5ヶ月間という長い間海に潜れる亀、まさに長亀!